クラッカーとホワイトハッカーの違い

パソコンやスマートフォンといったIT機器は便利である反面、インターネットを利用していると、悪意ある第三者からのサイバー攻撃によって個人情報を盗まれてしまうというセキュリティリスクもあります。この事態を防ぐ、もしくは事態が起きた場合に対応する役割を持つのがホワイトハッカーです。

しかしながら、ハッカーという言葉からハッキングを連想して悪い印象を持ってしまう方もいるのではないでしょうか。ITに詳しくない方でもハッカーという言葉は聞き覚えがある方も多いですが、そもそもハッカーという言葉は悪いイメージで使われるものではありません。

本来のハッカーという言葉は、ITについて高度な知識とスキルを有する人々のことを意味します。そしてハッキングとは、その高度な知識とスキルを駆使してシステムやソフトウェアの仕組みを把握する行為を表す言葉です。そのためホワイトハッカーとは、自身が持ちうる高いコンピュータスキルを善良なことに使う人々のことを指すのです。

対して、悪意を持ってこれらスキルを使う行為をクラッキングといい、クラッキングを行う人々のことをクラッカーと呼びます。Webサイトを改ざんしたり、システムへ不正に侵入して個人情報を盗み出すなど、サイバー攻撃を行うことはクラッカーの仕業です。このように、ハッカーとクラッカーという言葉はそれぞれ善悪で対極の位置にあるため、違いについてはよく理解したうえで利用しましょう。